☆☆ 湯口切断システム ☆☆グラビティー鋳造法やスクイズ鋳造法で成型されたアルミ鋳物は一般的なダイカスト製品に比較して、湯口部分(ゲート)が厚く強固であり、トリミングプレスなどでは分離が困難です。 また重力鋳造法ではアルミ合金の凝固収縮による容積変化を補うため、押し湯と呼ばれる部位が付属します。これらも製品から切り離され再溶解されますが、切断部位の断面積が大きく切断は容易ではありません。 当社の湯口切断システムはこれらを効率よく切断でき、あわせて多くのメリットを提供します。 1.切断工程のコスト削減 省力化、高効率化に合わせて設計します。
刃具は低価格で研摩寿命の長いメタルソー、コールドソーを採用 切削油剤は極微量噴霧給油方式でクーラントポンプが不要 製品が乾いた状態で排出され、乾燥、洗浄工程が不要 使用済み切削油剤の廃棄費用が不要 待機状態を検出し、省エネモードで無駄な電力をカット。 2.工場環境、作業環境の改善水溶性切削油を使用しないので、腐敗臭や機械の汚れが激減 機械から切削油剤の漏洩が発生しないので、床がきれいでスベらない 植物性油剤の使用で人体や環境に対する安全性が高い 切断時の騒音が低い。 3.ハイシリコン材に強い高強度を要求される部位に採用されるハイシリコン材の切断に対応。 難削材と言われるAC9系でも多くの実績があります。 4.それ以外にも リターン材や切粉が乾燥しているので、再溶解性が良く再生歩留りが向上します。植物性油剤はPRTR制度やISO14000対策にも有効です。 このシステムでは低周速切断技術とセミドライ加工技術を組み合わせることで、お客様に大きなメリットを提供しております。 低周速切断とは当社の切断方式ではアルミ合金を低回転、高送りの状態で切断します。アルミ合金を切断するのに有効な切断方式ですが一般には普及していません。 低周速切断方式と他の切断との比較(アルミ合金切断時)
※1 丸鋸がゆっくり回っていても切り込み量が多いので、切れる速度は変わりません。
セミドライ切断とは切断工程に水溶性切削油(クーラント)を用いず、極微量の植物性切削油を刃物に噴霧しながら切断を行います。 セミドライ切断の方が優れている点1.刃物の寿命が大幅に延びます。 2.腐敗臭がなく、油臭が気になりません。 3.濃度や油量の管理が容易です。 4.製品や湯口、切粉を洗浄、乾燥させる工程が不要です。 5.機械装置や周辺の床がきれいで、メンテナンスや掃除が容易です。 6.植物性油剤は人体、環境に対して安全であり、生分解性に優れています。 7.クーラントポンプを使用しないので電気代も節約できます。 8.全量消費で廃油処理費用が発生しません。 水溶性切削油を用いた切断が優れている点1.冷却能力が高く温度管理が可能です。 2.切粉の洗い流しが可能です。
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